新型コロナウイルス対策で、愛知県が接待を伴う飲食店などに出した休業要請が解除されて1カ月が過ぎた。東海地方最大の繁華街として知られる「錦三(きんさん)」地区(名古屋市中区錦3丁目)に、にぎわいは戻ったのか。記者が歩いた。
雑居ビルの1室で1日夜、マジックバー「ハリウッド」が予定より3カ月遅れてオープンした。
目玉のショーで、女性が入った箱に鉄板を差し込んだり、手元から次々と鳥を出現させたりする手品に歓声が上がる。客席を回るマジシャンは、おどけたしぐさで客の手に消毒液をかけていた。
拡大する3カ月遅れて開店したマジックバー。テーブルマジックを披露する際に、マジシャン(右)と来客が手に消毒用スプレーをかけてこすっていた=2020年7月1日夜、名古屋市中区錦3丁目、山本正樹撮影
「コロナも、マジックで消せてしまえばいいんですけどね」と話すのは、代表のHARRY(ハリー)さん(30)。米ロサンゼルスや東京で修業してきた。
「僕らの仕事はエンターテインメント。感染の恐怖の中では楽しめない」と、この3カ月はマジックの練習と開店準備に徹していたという。
店内でマスクはしない。「マジ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル